周波数特性の計測が電話サービスの客観評価となりえるか?第2回

  • #技術ブログ 

なかなかブログを更新できず、早2ヶ月。
毎日、欠かさず更新するYouTuberの凄さを感じながら、年の瀬を迎えようとしている半人前エンジニアのうえピーです。

待ち焦がれた人はいないと思いますが、遂に「周波数特性の計測が電話サービスの客観評価となりえるか?」第2回です。
今回は、こんな感じで検証環境作ってみましたという回です。

では、早速!
【検証方法】
20Hz~4000Hz(※)までのスイープ音を作成します。
この音声ファイルを私のIP-PBX、Asteriskちゃんを経由し電話機から再生して、どこまで綺麗な波形をエミュレートできるかという感じで検証します。
※Asteriskで再生できるサンプリング周波数が8000Hzのため、その半分の4000Hzをスイープ音の最大値にしています。
※ちなみにビットレートは16bpsで、モノラルです。

【IP電話サービス構成】
私の電話機->公衆電話網->Twilio->IP-PBX(Asterisk)
※私の電話機からTwilioで払い出した番号に電話すると、Asteriskちゃんがスイープ音を流す感じです。

【検証環境情報】
<検証用端末>
OS:Windows7
スイープ音声作成:WaveGene
波形のエミュレート:WaveSpectra
<その他>
電話サービス:Twilio
IP-PBX:Asterisk 13.11.2
私の電話機1:Panasonic KX-UT123
私の電話機2:iPhone 6S

続いて、検証環境構築手順をば。
1. スイープ音作成
WaveGeneで以下のように設定し、Waveファイルへ出力!
※不快に感じるかたもいそうな音声なので再生時はご注意を

音声を再生するには、audioタグをサポートしたブラウザが必要です。


簡単に説明すると、
20Hzからだんだん音を高くしていき、4000Hzまで30秒間で持っていく。
その際、最大値から-10dBした音の大きさにします、って感じです。

2. どんな波形になるか確認
WaveファイルをWaveSpectraで再生して、どんな波形(※)になるか確認。
この波形に近ければ近いほどGoodと評価します。
※Peakボタンを押して、ピーク時の波形を記憶します。
こんな感じ。黄枠のPeak波形に注目!!一直線!!!

3. Asteriskにスイープ音のWaveファイルを保管
FreePBXでさくっとやっちゃいます。

忘れずにIVRを作成して、インバウンドルートの設定を変更してね、っと。

4. 試しにFreePBX上で再生して、波形がどんな感じが確認
注意点としては、検証端末上のステレオミキサーを有効にして、マイクを無効にすることです!!

これをやらないとWaveSpectraで波形をエミュレートできません。
アップロードした音声ファイルに問題はないようです・・・、むむっなんか変!!
3.6kHzあたりからがくんと波形が落ちてる!!
30秒じゃ20Hzから4000Hzにスイープするのに足りなかったか・・・。
次回修正しマース。

5. 電話機から流してみると・・・
男は黙って、マイク端子に直接音を流す!!!

うん、雑音に負けて、波形が取れないです・・・。

そりゃそうですよね。
ということで、今回、私の電話機2(iPhone)の出番はなし!!
では、また次回お会いしましょう!!!

かたさーん、クリスマスプレゼントは、検証用のマイクでお願いしま~す。