2022.08.16 通話録音

携帯電話での通話を録音!法人でも使える通話録音サービスとは?

携帯通話録音 アイキャッチ

 

仕事で顧客や取引先と通話する機会は多いため、社内の固定電話やコールセンターでの通話を録音している企業が増えています。
近年は、外出先やテレワーク環境で携帯電話で通話することが増えました。通話の録音にはさまざまなメリットがありますが、携帯電話での通話も録音できているでしょうか?

この記事では、携帯電話の通話録音をするメリットや主な録音方法、法人でも使える通話録音サービスについて解説します。携帯電話の通話録音の必要性について、この機会にご検討ください。

携帯電話の通話録音をするメリット

携帯電話の通話録音をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。携帯電話の通話録音は、社内・顧客・取引先にとってよい影響をもたらします。どのようなものか具体的に見ていきましょう。

社内の伝言ミスがなくなる

通話内容をテキストベースで伝言する場合、通話しながらだとうまくメモが取れないことがあります。また、メモが取れたとしても、通話相手の意図を理解できないまま伝言してしまう場合もあるでしょう。

通話内容の伝言は、内容を正確に伝えることが大切です。録音データで伝言すれば、通話相手の生の声が届くので、伝言を受けた側は正確な情報を知ることができます。

顧客満足度の向上に役立つ

通話録音によって社内の伝言ミスがなくなることは、顧客満足度の向上に役立ちます。伝言内容を正確に伝えてくれているという安心感や信頼感が生まれるはずです。

また、録音内容を人材教育に役立てることもできます。録音内容を聞くことで、電話応対の改善点が見つかるからです。一人ひとりの電話応対スキルが上がれば、結果として顧客満足度の向上が図れます。

顧客情報を蓄積できる

通話では顧客のあらゆる情報を引き出したり、顧客から意見や要望を得たりすることができます。このような顧客情報は、通話をすればするほど蓄積されるものです。蓄積された録音内容を分析すれば、顧客ニーズの把握やマーケティングなどに活用できます。

コンプライアンスを強化できる

顧客や取引先とのトラブルがあった際に、録音内容は正確な証拠として有効です。また、自社の電話応対が過度な勧誘に繋がっていないかも確認できます。通話録音は、社内のコンプライアンス強化のためにも取り入れたい仕組みです。

携帯電話で通話を録音する方法

ボイスレコーダー

 

携帯電話で通話を録音するには、どうすればよいのでしょうか。ここでは、主な録音方法を5つ紹介します。ここで紹介する方法が適するかは、ご利用中の携帯電話の機種にもよるので、導入前には携帯電話のマニュアルをご確認ください。

デフォルトの録音機能を使う

携帯電話の機種によっては、デフォルトの電話アプリに通話録音機能が搭載されていることがあります。その場合は、通話前や通話中に録音ボタンを押すことで、端末に通話録音データを残すことが可能です。携帯電話の電話アプリにこのような機能が搭載されているか、ぜひご確認ください。

しかし、広く普及しているiPhoneには、通話録音機能が搭載されていません。なぜなら、Appleの本社がある米国など、通話録音が法律で禁じられている国や州があるためです。

日本では、通話録音は法律で禁じられている行為ではないので、ここで紹介する方法で録音しても問題ありません。

音声レコーダーを使う

ボイスレコーダーなど、録音専用のデバイスで録音する方法です。外出先でも持ち歩いていれば、通話中に起動することで録音できます。録音専用のデバイスは、音質が良いので、録音内容を聞き取りやすいメリットがあります。

デメリットとしては、ボイスレコーダーが通話録音専用のデバイスではないので、通話相手の声をうまく拾えない可能性があります。

テレフォンピックアップを使う

テレフォンピックアップとは、通話録音専用のデバイスです。ヘッドフォン(イヤホン)とマイクがセットになっています。ヘッドホンで通話相手の音声を拾って録音し、マイクで自分の声を録音できる仕様です。自分の声も相手の声も正確に録音したい方におすすめのデバイスです。

通話録音アプリを使う

携帯電話の電話アプリに録音機能が搭載されていなくても、別途通話録音アプリを使えば通話を録音できます。無料で気軽に使えるものや、有料ですが高機能なものなどさまざまなアプリがリリースされています。

アプリによっては、使える携帯電話の機種やスマートフォンのOSに制限があるので、インストールする際にご確認ください。

キャリアの通話録音サービスを使う

携帯電話のキャリアは、独自の通話録音サービスを展開しています。有料のサービスですが、無料で公開されている電話録音アプリよりも安心かつ安全に使える可能性が高いです。

携帯電話やスマートフォンで使える人気の通話録音アプリ

通話録音を安心かつ安全に使えるのはキャリアの通話録音サービスです。しかし、自由にインストールができる通話録音アプリの中には、人気を集めているものもあります。ここでは、人気の通話録音アプリを紹介します。

有料のアプリでも、最初の数日間は無料で利用できるものが多いです。アプリの起動のしやすさや音量調整が可能か、データの保存や管理方法などは、実際に使ってみないとわかりません。無料利用期間に試して、自分に合うアプリを見つけてください。

通話レコーダ―(Appliqato)

通話レコーダ―(Appliqato)は、Androidに対応している通話録音アプリです。録音はもちろん、データの保存や共有ができ、シンプルですが必要な機能が揃っています。画面もシンプルなので、初めて使う方でもスムーズに使えます。

通話録音-ACR

通話録音-ACRは、Androidに対応している通話録音アプリです。複雑な機能やデザインがなく、すぐに使い慣れることができます。録音したデータは「発信」「受信」に分けられており、日付順に並んでいるので、データの整理もしやすいのが魅力です。

通話レコーダー(lovekara)

通話レコーダー(lovekara)は、Androidに対応している通話録音アプリです。他の通話録音アプリに比べると音質の良さに定評があります。音質が悪いと、録音データを聞くときにストレスを感じるので、音質が良いのはユーザーにとって嬉しいポイントです。

Call Recorder ACR

Call Recorder ACRは、iOSに対応している通話録音アプリです。発信した場合も受信した場合でも、無制限に録音できます。使い始めるにあたって設定も不要なので、インストールすればすぐ使い始められるのがメリットです。

国内4大キャリアの通話録音サービスとは

スマホを触る女性

 

国内4大キャリアの「docomo」「KDDI」「ソフトバンク」「楽天コミュニケーションズ」では、それぞれが通話録音サービスを提供しています。キャリアの通話録音サービスはどれも有料です。しかし、通話録音アプリに比べると音質が良いうえ、セキュリティも高く安心して使えます。

また、通話録音サービスの契約をすれば、音声レコーダーやテレフォンピックアップなどのデバイスを購入する必要はありません。お手持ちの携帯電話やスマートフォンを利用できて便利です。

ここでは、国内4大キャリアの通話録音サービスをそれぞれ紹介します。

docomo「通話録音サービス」

docomoの「通話録音サービス」では、通話内容の自動録音が可能です。発信・受信時ともに自動で録音が始まります。急な通話や大事な通話の録音漏れが防げるので安心です。

また、通話録音サービスを利用できる機種の制限がないのも魅力的なポイントです。docomoで携帯電話やスマートフォンの回線契約をしていれば、基本的にはどの機種でも利用できます。

docomoの「通話録音サービス」について詳細はコチラ
https://www.ntt.com/business/services/tsuwarokuon.html

KDDI「通話録音機能」

KDDIの「通話録音機能」でも、通話内容の自動録音が可能です。通話回数が多い方でも、通話前に特別な操作が不要なので、スムーズに発信・受信を繰り返せます。

また、録音内容は音声ファイルとして、自社のサーバー内に送信されます。同時にKDDIのサーバーから録音内容のデータが削除されるので、セキュリティ面も安心のサービスです。

KDDIの「通話録音機能」について詳細はコチラ
https://biz.kddi.com/service/recording/

ソフトバンク「通話録音サービス」

ソフトバンク「通話録音サービス」は、ソフトバンクの携帯電話や各種スマートフォンで利用できます。録音内容のデータは、ソフトバンクの「SmartVPN」という仕組みを使って、自社のサーバーへ送信することが可能です。

また、録音内容の取得方法としては、通話終了後に音声ファイルを送信する他に、通話中リアルタイムに音声データを届ける方法も選べます。ニーズに合わせて取得方法を選べる点が、人気を集めているサービスです。

ソフトバンクの「通話録音サービス」について詳細はコチラ
https://www.softbank.jp/biz/mobile/solution/tsu-roku/

楽天コミュニケーションズ「モバイル通話録音サービス」

楽天コミュニケーションズの「モバイル通話録音サービス」は、楽天モバイル回線を利用していない方も契約できます。他のキャリアのサービスが自社回線を利用している方向けなのに対し、利用中の回線にかかわらず契約できる点をメリットとして打ち出しました。

また、携帯電話やスマートフォンの通話内容だけでなく、固定電話の通話内容も一括して管理できるオプションが用意されています。社内の通話録音データを一元管理したい企業におすすめのサービスです。

楽天コミュニケーションズの「モバイル通話録音サービス」について詳細はコチラ
https://comm.rakuten.co.jp/houjin/mobilerec/

社用携帯の通話を録音するメリットとは

利用状況や通話の内容から、労働状況の実態を確認しやすい

リモート勤務の難点として、勤務時間や実態の把握があります。
社員が自宅やカフェなど、オフィス以外の場所で勤務するため、始業・終業時刻の確認が困難であり、自己申告の場合、労働時間の過少申告や虚偽申告の可能性が高いため、注意が必要です。
そこで、社内用携帯の利用状況や通話の内容を録音しておくことで、社員の労働状況の実態を把握しやすくなります。
例えば、通話時間や相手先の電話番号、通話内容などを分析することで、社員の勤務時間や業務内容、顧客とのコミュニケーションの様子などを把握することが可能です。
これにより、社員の働き方や業務内容の改善に役立ち、労働時間管理やコンプライアンス強化にもつながります。社用携帯はGPS機能もあるため、このような勤務記録、労働状況の実態の把握に十二分に活用できます。

通話内容から、利用明細書ではわからない電話(私的利用)を正確に把握できる

社用携帯を貸与することでどうしても私的利用は起こりがちです。
しかし、社内用携帯の利用明細書からは、電話番号と通話時間しか確認できません。そのため、社用携帯を私的利用しているかどうかの判断が難しい場合があります。
通話を録音しておくことで、通話内容から私的利用かどうかを正確に把握することができます。これにより、社員の私的利用を抑制し、社用携帯の適切な利用を促すことができます。

問題発生時(法令遵守)に録音データがあると対処しやすい

顧客や取引先とのトラブルが発生した場合、社用携帯を利用した通話録音データは重要な証拠となります。また、社員が法令違反やコンプライアンス違反を行った場合にも、通話録音データは重要な証拠となります。
そのため、問題発生時に録音データがあると、スムーズに対処しやすくなります。なお、通話録音を行う際には、社員の同意を得ることが重要です。
また、録音したデータは適切に管理し、必要な場合にのみ使用するようにしましょう。企業、社員の関係性や信頼関係にも関わることですので、録音の同意やデータの管理については、慎重に対応することが重要です。

法人でも使える携帯電話 通話録音サービス まとめ

この記事では、携帯電話の通話録音をするメリットや主な録音方法、法人でも使える通話録音サービスについて解説しました。

通話録音データは、全社で一元管理することでデータの分析と活用がしやすくなります。しかし、今回紹介した方法で録音したデータは、個々が利用している端末内に保存されることが多いです。そのため、何も対策をしなければ、せっかく取得した録音データがばらばらに保存されてしまいます。

オプトエスピーでは、キャリアの録音サービスと連携し、通話録音データを一元管理できるシステムを提供しています。通話録音データを最大限活用する方法をお探しの方は、お気軽にお問合せください。